人気タブレットの代表格"Apple iPad"と"Amazon FireHD10Plus"
10インチの人気タブレットをレビューします
どちらも2021年の最新版が出揃い機能が大幅にアップしましたが
2つの違いが分からない。
安いからFireでいいのかな?
どちらを購入するか迷っている方も多いでしょう。
この記事では、2021年発売の第9世代 iPadとFireHD10の「スペック・使い方の違い」を簡潔にまとめました。
両者の違いを解説します
大人気の両タブレットを徹底比較!
- iPad?Fireタブレット?で悩んでいる
- 機能や使い方の違いが知りたい
- カメラ機能を比較
- 電子書籍として比較
- ゲーム性能を比較
- 買った後で後悔したくないという方
この記事を読めば、どちらがご自身に合っているか分かるようになります。
「クリエイティブなiPad」と「エンターテイメントのFireタブレット」
簡単に言うと、iPadでは「高性能なチップ」「豊富なアプリ」「Apple Pencil🖋」で、映像編集やイラスト作成などクリエイティブな作業ができます。
一方のFireHD10では、映画視聴に最適な『アスペクト比 16:10』、ハイレゾがワイヤレスで聞ける『最新Bluetooth5.0』など、すでにある動画や音楽のコンテンツを楽しむのに向いています。
こちらはAmazonが自社のビデオや音楽のサービスを楽しめるようにFireタブレットを売っているという経緯を考えればとても理にかなっていますね。
イラスト・動画を創るならiPad
動画や音楽を楽しむ目的ならFireHD10 Plus
用途によってどちらが必要か考えてみましょう。
値段が高いiPadが全てにおいて優れている訳ではないのがポイントです
詳しく説明していきます。
「iPad」「Fire HD 10」を徹底比較
スペック比較
第9世代 iPad | FIRE HD10 Plus | |
価格 | ¥39,800 〜 | ¥18,980〜 |
カラー | シルバー グレイ | スレート |
OS 音声アシスタント | iPadOS15 Siri | Fire OS 7 (GooglePlayインストールも可) Alexa |
サイズ 重たさ | 250x 174 x 7.5mm Wi-Fi487g/セルラーモデル498g | 247 x 166 x 9.2mm 503g |
画面サイズ アスペクト比 解像度 | 10.2 3:4 Retinaディスプレイ 1,620 x 2,160 | 10.1インチ 16:10 1920x1200 IPS |
ストレージ | 64GB/256GB SDカード非対応 | 32GB/64GB MicroSD(最大1TB) |
カメラ | 前面カメラ 12MP 背面カメラ 8MP | 前面カメラ 2MP 背面カメラ 5MP |
バッテリー | 最大 10時間駆動 | 最大 12時間駆動 |
CPU RAM | 64ビット A13 Bionicチップ Neural Engine | MT8183 64ビットオクタコア (最大2GHz) RAM4GB |
通信 | Wi-Fi/Wi-Fi+セルラー (802.11a/b/g/n/ac) Bluetooth4GPSあり | Wi-Fiのみ (802.11a/b/g/n/ac) Bluetooth5 GPSなし |
端子類 | Lightning イヤホンジャック | USB typeC イヤホンジャック |
ペン | Apple Pencil 第一世代 or 互換性のあるペン | 使えない |
専用 キーボード | Smart Keyboard | キーボード付きカバー対応 |
実際の外観を比較
FireHD10はモサっとした感がありますが、ゴムのような樹脂加工が施されているので持ちやすく安いので傷はほぼ気になりません。iPadは見惚れるほど美しい本体、おしゃれ感ではiPadの圧勝です。
カメラ性能:iPadが優秀
カメラはiPadがはるかに優秀です。ただ、どちらもカメラが売りの端末ではないので最新スマホのような写真は期待しない方が良いでしょう。
iPad | 前面カメラ 12MP 背面カメラ 8MP |
FireHD10 Plus | 前面カメラ 2MP 背面カメラ 5MP |
背面カメラを使って写真を撮ってみました
左がiPad、右がFireHD10 Plusです。iPadの方が広角が効いており解像度の高さも分かります。色味もiphoneっぽいですね。
室内で撮影。画像の細かさは一目瞭然。
カメラ性能は広角、接写ともにiPadが優秀です。最新iphoneのようなすごく綺麗な写真ではありませんが、簡単なフリマ用写真などは問題ありません。
ゲーム機能:A13 BionicのiPadはハイスコア
ガジェットのゲーム性能を決めるのはCPUと3Dの描画処理を行うGPUです。
第9世代iPadはiPhone11シリーズと同じA13 Bionicチップを搭載しています。ベンチマークAntutuでは総合スコア約62万、GPUスコア26.7万でした。1世代上の A14 Bionicチップで7万円のiPadAir4とほぼ同じレベルです。9世代iPadはコストパフォーマンス高いですね。
FireHD10 PlusのAntutuスコアは総合17.5万、GPU3万という結果でした。前世代モデルからRAMが増強されていますが、CPUは変わらないため寂しいスコアになっています。実際に3D処理が多いゲームはカクツキが多くプレイできません。処理が軽いゲームなら普通にプレイ可能なレベルです。
結果を並べるとやはり最新版 iPadの性能が際立っています。しかもiPadの方がはるかに高画質なので処理性能としてはかなりの差があるようです。FireHD10 PlusはiPadより2万円安いので当然とも言えますが、ゲームをプレイしたい方にはiPadがおすすめです(App Storeですし)。
性能は「4万円のiPad9」が圧倒|iphoneやmacを持っているならiPadがおすすめ
FireHD10 PlusはiPadに比べて約半額(セール時は更に安い)それを考慮してもiPadには値段以上の価値があります。
たとえば、Apple Pencilが使えることで「手書き文字入力(2021年秋に日本語対応済み)」「イラスト作成」が直感的、いつでもクリエイティブな作業に取り組めます。
学生さんにはキーボードよりも手書きで作るノートの方がおしゃれで人気。Apple Pencilは1万円と高価ですが他社製でも筆圧感知がないだけで十分に代用できます。
Retinaディスプレイの色彩は美しすぎてFireタブレットでは手も足も出ません。
操作に慣れは必要ですが、少し触ると図を移動できたり、書なおし自由な電子メモのメリットが大きいとわかります。
Apple製品との連携が超スムーズ
もっとも大きのは、イラストや動画作成ができるというメリットを支える「iOS」の存在です。
Apple製品同士の細かい連携がとても便利です。たとえば、iphoneで撮った写真をiPadの大きな画面で確認したりペンで書き込みiphoneに戻す。撮った動画もシェアし合って編集がやりやすいです。
Macとは開いている画面を共有したり、文章やkeynote(Mac版PowerPoint)の変更がリアルタイムで伝わるためとてもスムーズに作業が進みます。
スペック以上に作業が快適なので、iphoneやMacなどApple製品を持っている人には迷うことなくiPadがおすすめな理由です。
Fireタブレットは操作がストレス
Fireタブレットの操作性はiPadほど直感的じゃないです。
最新のFireHD10 Plusはメモリも4GBに増量されて2画面操作もできるようになり、過去のFireタブレットから格段に使い勝手がよくなっています。
でもそれは数値上の話。iPadのように優れたチップ・OSを搭載しているわけではないので、実際に複数の作業を同時にやろうとすると操作のやりずらさが目立ちます。
たとえば、2画面では動作のカクツキは少ないものの、iPadはヌルヌルと動いてくれるため勝負になりません。
FireOSはAndroidの便利なウィジェット機能はなく、いちどアプリに入らないと音楽の操作や、設定の確認はできません。
Amazonが推しているキーボードも変換があまり上手くいかずにイライラすることもあります。キーボードとMicrosoft Officeが格安なエッセンシャルセットでも「文字変換が悪く効率が上がりにくい」という声があります。
「確かに出来るけどストレスが貯まる」というのがFireHD10 Plusでマルチタスクを使うときの印象です。
普段はiphoneを使っている。という方はFireOSでの作業が苦痛に感じるでしょう。
子どもに良いのはiPad|独創性を刺激する
多くの保護者は、「子どもには独創的であってほしい」と思うでしょう。
子どもの自由な発想を刺激するのはiPadです。コンテンツを与えるだけではネット漬けになってしまいます。
我が家の結果では…
FireHD10 Plus では、 プライムビデオ・Youtube三昧。
iPad では、お絵かき、ガレージバンドで音いじり
でした。iPadでは頭を使えています。
Appleは教育にも力を入れています。慎重な審査を通過した教育系アプリも豊富で、ペアレンタルコントロール(機能制限や見守り)のもとで安全に使わせることができます。
一方のFireHD10にもキッズモデルがありますが、こちらは「耐衝撃カバー」や「子ども向けコンテンツ」に重点を置いたものです。外出中に大人しくしてもらうためにはとても役立ちますが、日常的に使うとネット中毒になりそう。もちろん保護者はそれは望まないでしょう。
絵を描くなどの創作活動は感性を豊かにし、将来的にもiPadに使い慣れておくことの方がメリットは大きいです。
Fire HD 10がiPadよりも優れているところ|エンタメ目的ならFireHD10 Plusがおすすめな理由
ここまで、iPadのメリットをたくさん解説しました。
iPadの方がチップが強く、動作はサクサクヌルヌル。iPadの方がネットやイラスト、動画編集もストレスを感じないの事実です。
多くの方にとって「iPadの方が後悔しない」が当てはまると思います。
しかし、FireHD10 Plusにしかない特徴もいくつかあって、自身の「タブレットでやりたいこと」に以下が必要な場合はFireHD10 Plusをおすすめします。
- 最先端Bluetooth 5.0
→ワイヤレスでハイレゾが聴ける - MicroSDで拡張できるストレージ容量
→たくさんの音楽や映画・本を持ち歩ける - Kindle本の読み上げ機能あり
→家事をしながら本を楽しめる - 「USB-C」を搭載し「ワイヤレス充電」にも対応
→ケーブルを減らせる、置くだけ充電が便利 - プライム会員なら音楽や本が見放題に
基本的に、Amazonが売っているデバイスはAmazonサービスを楽しむためのものです。なので、素の状態ではAmazonが許可したアプリしかダウンロードできません(大半のユーザーは自己責任下でGooglePlayをつかってますが)。
Fireは「映画や音楽を高品質で楽しめればOK」な端末なのです。
例えば、ディスプレイの縦横比は「16:10」と映画サイズで無駄がありません。
画像の美しさもiPadと遜色ないレベルです。
FireHDの方が画像は大きく表示されている
最新のBluetooth 5 は、Amazonが追加料金なしで提供するハイレゾ音源(ultraHD)を対応するワイヤレスオーディオで楽しめます。Amazonミュージックの高音質な音楽に触れることができるので発表当時騒然となりました。
Amazonミュージックのハイレゾについてはこちらを参照
また、FireタブレットではKindleの読み上げ機能が使えます。Kindleアプリ自体はiPadでも使えますが読み上げ機能はありません。
あくまで機械の音声なので、朗読アプリのAudible(オーディブル)のような人が読む心地よさはありませんが「家事をしながら聴く」「読書中断中に耳で聴く」には十分な機能です。
そして、エンターテイメントを楽しむのに必須のストレージ(容量)ですが、Fireタブレットでは”1TBまで可能なSDカードスロット”もあるので、大量のコンテンツをダウンロードして持ち歩くことができます。
追加ストレージはApple製品ではあり得ないこと。旅行に行く時はiPadではなくFireHD10 PlusのSDカードにビデオをダウンロードしています。
個人的には「どちらも持ってて良かった」と思う場面も多々あります。
FireHD10 Plusはこれだけのエンタメ性能が2万円以下(セールなら1万円以下)で手に入るのは異常だと思います。
\エンタメを楽しむならFireHD10 Plus/