Ankerから発売された寝ホンSoundcore Sleep A10を実機レビューします。
寝ホン、つまりは寝ながら使える睡眠用のイヤホンであるために普通のイヤホンと何が違うのか?
じっさいに使った感想をお伝えします!
- ゴロゴロしながら音楽や動画を楽しみたい
- 落ち着く音楽を聴きながら眠りにつきたい
- 小さなイヤホンを探している
(極小サイズ2.9g) - 家族を起こさずにアラームで起きたい
(イヤホン内アラーム機能)
Ankerの寝ホン Soundcore Sleep A10のスペック
まずはサクッとスペックレビュー!
Anker Soundcore Sleep A10 | |
デザイン | |
価格 | ¥12,990 |
特徴 | 片耳2.9g 2層構造イヤーチップ 睡眠モニタリング IPX4防水 (生活防水) 通話機能なし ノイズキャンセリングなし |
再生可能時間 | 音楽モード:最大6時間(イヤホン本体のみ) / 最大47時間(充電ケース使用時) 睡眠モードかつBluetooth接続解除時:最大10時間(イヤホン本体のみ) / 最大80時間(充電ケース使用時) |
Bluetoothプロファイル 対応コーデック | Bluetoothプロファイル:AVRCP,A2DP 対応コーデック:SBC / AAC |
同じAnkerの小型イヤホンSoundcore Space A40とは何が違う?
sleep10はどれくらい小さいのか、同じくAnkerの小型イヤホンであり、発売当時はSoundcore史上最小だったSoundcore Space A40と重さを比べてみると、Space A40は片耳4.9g、Sleep A10は2.9gと、なんとSleep A10の方が2gも軽くなっています。
たった2gと思いますが、比率にしたら3/5の軽さですから凄いですよね。
また、Sleep A10はシリコンカバーで肌への親和性が高いのに比べ、Space A40は一般的なワイヤレスイヤホンと同じなので、流石に睡眠時用にはSleep A10の方がおすすめです。
ただ、商品コンセプトや重さの違いは機能面にも反映されており、Sleep A10にはSpace A40にあった以下の機能はありません。
- ウルトラノイズキャンセリング
- ハイレゾ(LDAC)
- マルチポイント接続
- ワイヤレス充電
- 外音取り込み
- マイク
- 低遅延モード(ゲームモード)
反対に、Sleep A10には「スリープモード」「睡眠モニタリング」「単体アラーム機能」などの睡眠特化の機能があります。軽いけど、抑えるところは抑えているのが良いですね。
普段使いを重視するならSpace A40、睡眠時を重視するならSleep A10という結論になります。やはり商品コンセプト通りです。
\超小型な睡眠用なら断然コッチ/
\ある程度の小型と普段使いなら↓/
これがホンモノの『寝ホン』Soundcore Sleep A10レビュー|ずっと痛くない2つのポイント
実際に使ってみました
- Soundcore Sleep A10×2
- 充電ケース
- イヤーチップ(4種類)
- イヤーウィング(3種類)
- USB-C & USB-A ケーブル
- クイックスタートガイド
- 安全マニュアル
落ち着いたパールホワイトがいい感じ♪女子受けが良さそうなケースです。
Soundcore Sleep A10は睡眠時に長時間使うことを想定しているため『つけ心地』にはかなりの拘りが見えます。
睡眠用イヤホンとして重要なのは、まずは「サイズ感」次に「着け続けた時の違和感や痛みの有無」です。
サイズが大きいと、枕に耳を押し当てたときにイヤホンがゴリゴリと耳に当たり痛いですし、硬い素材でできていれば長時間つけたときの違和感は大きくなります。
「サイズ」「素材」について詳しく紹介します
サイズは極小レベル!4種のチップとカバー同梱でフィット感良好
Soundcore Sleep A10はとにかく小さいコンパクトなイヤホンです。
上から見れば1cm×1cmに収まる片耳2.9gの極小サイズは、装着しても全くと言っていいほど気になりません。
耳にすっぽりと隠れるので枕に耳を押し当てても違和感を感じにくく、ベッドやソファーでゴロゴロ寝返りしながら使っても気になりません。
イヤーチップが豊富に同梱されているAnkerらしさは健在。本体のシリコンカバーは「大(L)」「中(M)」「イヤーウイングなし(S)」の3パターンが同封されています。
カバーのSサイズはウイングなしで、かなり小さくなっています。耳の形は人それぞれなので、はじめにしっかり試して最高の組み合わせを見つけましょう。
シリコンカバー・二重チップによる耳あたりの良さ
そこで、Soundcore Sleep A10では、本体のシリコンカバーと二重構造で柔軟なイヤーチップ(cloud comfort)を採用し、耳にかかるストレスを極限まで抑える工夫がなされています。
イヤーチップは薄いシリコンを先端で折り返した二重構造。耳の内側でやさしく広がり負担をかけません。
この特殊なイヤーチップとカバーのおかげで、機械部分があるにも関わらず、シリコン100%の耳栓 Loop Quietと同じレベルの違和感のない着用感を実現しています。
イヤーウイングのシリコンも適度なやわらかさで、耳の中でつっぱり、固定の役割を果たしてくれます。
実際に着けて寝ていますが、Soundcore Sleep A10は途中で外したくなって起きたり、朝耳が蒸れて気持ち悪かったということがありませんでした。
スポンジタイプの耳栓で気になる『蒸れ』も、このイヤホンは通気性もあり、つけた時と同じ感覚で朝を迎えることができます。
Ankerらしい音質も良好|スリープサウンドが睡眠時の雑音をかき消す
普段使いもできるとは言え、私はこのイヤホンを睡眠時専用に購入したため音質には期待していませんでした。
ですが、使ってみて「Ankerはやっぱり音質もいいなぁ」という感想です。
音の表現は難しいのですが、同じAnkerのフラッグシップSoundcore Libertyシリーズと同じような、中高音が強めのいい音がします。
このサイズでこんなにしっかり音がだせるのか、とはじめ驚きました。3万台のBOSEや他のイヤホンと比べなければ十分満足な音です。
このイヤホンの最大の特徴は、スマホ音源を鳴らす『音楽モード』と、本体内蔵の睡眠用音楽を流す『睡眠モード』の使い分けです。
音楽などを聴きながら、眠たくなったらイヤホンを2タップすると内蔵音源の睡眠モードに切り替えができます(逆も可)。
睡眠モードで流す音は、アプリ内から選び本体へダウンロードします
睡眠モードでは、『波の音』『雨の音』『鳥のさえずり』『ホワイトノイズ』など、多種多様な自然音が再生可能です。
また、再生中はノイズマスキングという周囲の雑音の音量に合わせて再生音のボリュームを自動調整してくれたり、入眠したら再生をストップする機能もついているので、入眠後に再生音で起こさせることはありません。
睡眠を促す、邪魔しないイヤホンとしてはかなり出来が良いです。「睡眠環境に雑音が多い人」や、「寝落ちすることが多い人」にとにかくお勧めできます。
睡眠モニタリングは改善の余地あり?
睡眠モニタリングについては、まだ数日分のデータしか取れていませんが改善の余地があると思います。
私は普段からガーミンウォッチでの睡眠モニタリングを記録してて、そちらのデータとSleep A10のものに違いがありますし、寝ていた時も起きているようにデータがとられていることがあります。
イヤホンで睡眠状況をモニタリングするのは新しい試みなので、これから改善されていくと思いますが、現時点では他のウェアラブルデバイスより劣っているのは否めません。
今はまだ”おまけ”のようなものですが、アプリアップデートで改善されていくと思うのでこれからに期待です。
自分だけに聞こえる目覚まし時計♪イヤホン内アラーム機能が地味に便利
横で寝ている家族を起こさず、自分だけに聞こえる目覚まし時計。
「あったらいいなぁ」と思っていた機能がSoundcore Sleep A10にはありました。
アプリ内でアラームをセットすれば、時間になるとSleep A10から目覚ましメロディーが鳴り、自分だけ起きることができます。
家族より早く起きてお弁当を作るのに便利。
仕事で朝が早いけど家族は起こしたくない。
という方にとっては『イヤホン型の目覚まし時計』としても役に立ちますね。
特に、深夜に目覚まし時計を鳴らすのは、家族が近くにいなくても近所迷惑が気になります。
私も夜中に隣部屋の家族を起こしたくないので、この機能は重宝しています。『寝ホン』だけでなく全てのイヤホンに搭載して欲しいですね。
- ゴロゴロしながら音楽や動画を楽しみたい
- 落ち着く音楽を聴きながら眠りにつきたい
- 小さなイヤホンを探している
(極小サイズ2.9g) - 家族を起こさずにアラームで起きたい
(イヤホン内アラーム機能)