寝ながら使えるイヤホン、通称『寝ホン』。
耳への負担が少なく、違和感のない付け心地で「好きな音楽・AMSR配信を聴きながら寝落ちできる」「寝転んだ状態でダラダラと電話できる」など、リラックスした状態で使える寝室用イヤホンとして人気が高まっています。
現在では『寝ホン』と商品名に入っているイヤホンも多く販売されていますが、このページでは寝ホン以外にも就寝時に使えるイヤホンの大事な特徴などを紹介します。
おすすめモデルも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
睡眠環境改善に力を入れている30代ブロガー。Amazonミュージックの睡眠用音楽を聴きながら寝落ちが最近の流行り。
「寝ホン」って何?睡眠導入音楽やAMSRに人気の”快眠アイテム”
普通のイヤホンを使って横になったとき、”耳への圧迫感”や”強く押し込まれた痛み”を感じたことはありませんか?
寝ホンは「寝ながら使えるイヤホン」の略で、寝返りや横向きで寝たときにも着けている違和感を極力感じないように設計されています。
使う用途・目的はさまざま
- 好きな配信者の声を聴きながら寝落ちしたい
- AMSRを聴きながらだとよく眠れる
- 睡眠導入音楽を聴きながら安眠したい
- ゴロゴロしながら通話・Youtube鑑賞したい
- 夜勤勤務者の快適な仮眠に
- パートナーのいびきがウルサイ! など
もちろん、日常的にも使えるものなので『自分に合う最高のイヤホン』になります。
普段から音楽やオーデオブックを聴きながら寝落ちすることが多く、複数のイヤホンを使い分けています。これまでの経験から選び方・オススメモデルをご紹介します。
「寝ホン」の選び方|不快感・ノイズキャンセリング性能について
- 装着感は耳あたりの良い素材を重視
- 大きさよりも形状「平らなもの」が厚分散性あり
- ノイズキャンセリングはアプリで騒音計測から
- 枕のやわらかさも重要
寝ホンの条件・選び方① 痛く無い形状・ 違和感のない装着感
快眠・快適な装着感のためには無駄な刺激を避ける必要があるため、寝ホンの必須条件は「着け続けても痛く無い」「違和感を感じない」な装着感です。
そのため、寝ホンとして販売されているイヤホンはどれも厚さを抑え小型化したり、耳あたりの良い素材を使っているなどの共通点があります。
さまざまなイヤホンを使ってきた感想としては、「小型化」よりも「素材」の方が優先度が高いと言えます。
例えば、Google Pixel Buds proは耳にすっぽりサイズの小型イヤホンですが、実際に横になると耳に押し当たる部分が硬くて違和感があります。
Boseの新しいイヤホン QuietComfort Earbuds IIは、イヤーチップ以外の耳に当たる部分をシリコン化(スタビリティーバンド)しているため、サイズはそこそこありますが、枕に耳を押し当てて使っても違和感を感じにくくなっています。
他にも、外に出ている部分が平らな方が「耳への押し込み」が抑えられて不快感が少なくなります。
新しく発売されたAnker Soundcore Sleep A10は小ささ、耳あたりの良さともにトップレベルの『寝ホン』に仕上がっています。
寝ホンの条件・選び方②周囲の音が気にならない遮音性能|ノイキャンは必要?
装着感と同じくらい大事なのが周囲の環境音の遮音性です。
音楽を再生せず、無音状態で使用するときにも、眠りに入る前の静寂は睡眠の質に大きく影響します。
音に敏感な方なら、せっかく入眠できても少しの物音で起きてしまう”中途覚醒”を繰り返すので、フィットする「遮音性」やノイズキャンセリングのような「電子耳栓機能」があれば安心です。
ただし、ノイズキャンセリングは電池の消耗が早くなるデメリットもあります。環境にもよりますが、ノイズキャンセリングが無くても十分な遮音性(フィット感)があれば大半の音は聞こえなくなり、さらに『Soundcore Sleep A10』のようにホワイトノイズを再生する機能があれば周囲の音はほとんど気にならなくなります。
ノイズキャンセリングにこだわった方がいいケース
- 夜勤勤務者など、昼間の睡眠が重要な方
- 少しの音が気になる、聴覚過敏症
実際には「どんな音をかき消してほしいのか」によって、選ぶべきノイズキャンセリングが必要かどうかは変わります。
まずはご自身の環境で聞こえる騒音を無料騒音計測アプリなどを使って測ってみましょう。
騒音測定器 - Simple Sound Meter
GWI JU JO無料posted withアプリーチ
騒音例はこちら
音源の近くにいる場合の聞こえ方なので、実際に寝室で聞こえるのは30デシベル程度が一般的。
通常、何も再生していないイヤホンを着けた状態で20デシベルの外音を遮断し、ノイズキャンセリングでは30〜40デシベルの騒音をカットすることができます。
一番大事かも?寝ホンは枕との相性も重要
枕の柔らかさがかなり重要です。
寝ホンの特徴である「枕に当てても耳当たりが良い素材や形状」について説明しましたが、個人的には「枕側の条件」を重視しています。
枕が硬いと、その分イヤホンが耳に押し当てられる力も強くなり、イヤホン側がどうしたって不快感を感じます。
反対に柔らかい枕であれば、耳への押し込みが緩和されるため「好条件な寝ホン」でなくても違和感なく使うことができます。
使っている枕が硬ければ、タオルを敷いて使うと耳への圧迫感を和らげることができますが、今あるイヤホンを活用したい場合は枕を買い替える方が根本的な解決になるかもしれません。
寝ホンにおすすめのイヤホン
ANKERの『寝ホン』 Soundcore Sleep A10 小型・シリコンカバーで違和感なし
Ankerが睡眠のために開発した『Soundcore Sleep A10』は、片耳2.9gの小ささ、シリコンでカバーされた耳ざわりの優しさでトップクラスの寝ホンです。
筆者も使用していますが、ここまで小さいと枕を選ばずに使えます。
左:シリコン製イヤーウイング 右:2層構造のイヤーチップ
この形状のおかげで、ノイズキャンセリング機能はありませんが”電源なし”でも遮音性に優れています。
超小型ながら高い音楽再生能力があり、音質はよほど拘りがなければ問題ありません。再生時間は本体のみで連続6時間(睡眠モードなら10時間)。アプリで睡眠用音楽や睡眠計測など、睡眠から健康を見直す機会に最適。
コンテンツを寝る直前まで楽しんで、眠たくなってきたら睡眠用音楽に切り替える。という使い方ができます。
圧倒的な静寂と付け心地!Bose QuietComfort Earbuds II
「寝ホン」ではない通常のイヤホンとして販売されているものの、ノイズキャンセリング性能と付け心地の面でおすすめしたいのがBose QCⅡ。
Boseらしい高品質なサウンドはヒーリングミュージックでも健在。高性能マイクを搭載しているので寝ながらの電話にも適しています。
深い眠りのためにぜひ使ってみて欲しい逸品。
睡眠専用の”イヤープラグ”Bose Sleep buds II
また、Boseには「睡眠・寝ホン専用」として販売されているイヤープラグ Sleepbuds II という商品があります。
こちらはSleepアプリに内蔵された睡眠用音楽(ノイズマスキングサウンド)しか再生ができません。専用音源は快眠効果が得られるエビデンスのあるもので、ほぼ全面がソフトシリコン製で装着感に定評があります。
口コミでは「パートナーのイビキ対策」に満足している人もいれば、「やっぱり音楽も再生したい!」という声もある使用目的が限られた高性能寝ホンです。
テレビで紹介 1MORE ComfoBuds Z
寝ホンという言葉を一躍有名にした「1MORE ComfoBudsZ」は構造的なノイズキャンセリング(パッシブノイズキャンセル)で外音遮断ができる小型のイヤホン。
アクティブノイズキャンセリングで気になる「サー」というホワイトノイズが発生しないので、まさに耳栓のように使えます。また、素材は長時間の蒸れに影響されないよう抗菌素材を使用しているのもポイント。
ComfoBuds Mini |ACN・ワイヤレス充電・通話可能な高性能モデル
1MORE ComfoBudsをさらに高性能化したComfoBuds Mini。
通話ができるマイクを搭載し、より環境音を遮断できるアクティブノイズキャンセリングで40デシベルの強力な遮音性を発揮。
クリアな通話ができる集音マイクとワイヤレス充電対応で日常の使い勝手も改善し人気モデルとなっています。
専用アプリには数十曲の癒しサウンドを搭載し、独自のタイマー設定も可能で入眠後の音楽変調で起きたく無い方におすすめです。
安い寝ホン!Kandar 睡眠用イヤホン
超小型(1×1cm、厚さ0.7mm)で装着感良好。やさしいシリコンで耳への圧迫感を極限まで減らすことに成功した『寝ホン』。夜間使用の睡眠援助に特化しているためノイズキャンセリングは非搭載ですが遮音性は高く24デシベルをカバー。価格も5000円未満と買いやすくなっています。連続使用4.5時間。