装着感と重低音を追求したオーディオテクニカのSOLID BASSシリーズ最新作"ATH-CKS50TW"が期待以上に良かったのでサクッとレビューします。
こんなところが気に入りました。
- ハイレゾ再生(aptx Adaptive)
- 新開発9mmドライバーの弾む重低音
- イヤホン単体20時間のロングバッテリー
- 誤タッチのない物理ボタン
- 2台同時接続の切り替えがスムーズ
- 電話や会議でも高音質
逆に気になるのは以下の点
- ケースサイズが大きい
- シリコンケースが無い
高い密着感で感じるハイレゾ重低音は”サウンドが跳ねるイメージ”です。他にも、2台接続、ヒアスルーなど欲しい機能がてんこ盛りで良い買い物でした。
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オーディオテクニカ ATH-CKS50TWの基本スペック
定価 | ¥18,480 (税込) |
重さ | イヤホン約8g×2 充電ケース約60g |
ドライバー | φ9mm |
対応コーデック | Qualcomm® aptX™ Adaptive audio Qualcomm® aptX™ audio、AAC、SBC |
サンプリング 周波数 | 44.1kHz 48kHz |
対応ビット数 | 16bit、 24bit(Qualcomm® aptXTM Adaptive audio 再生時の場合) |
モード | 通常モード、ノイズキャンセリング ヒアスルー(外音取り込み) クイックヒアスルー |
アプリ対応 | 専用アプリ「Connect」対応 |
防滴仕様 | IPX4(イヤホン本体のみ) →水の飛まつに対して保護 |
充電時間 | イヤホン:約3時間/充電ケース:約3時間 ワイヤレス充電は非対応 |
連続使用時間 | 最大約20時間(イヤホン) 最大約50時間(充電ケース併用時) |
接続方式 | Bluetooth Ver.5.2準拠 Android「Fast Pair」対応 |
やや無骨なデザイン、物理ボタンは誤作動なく快適
パッケージと本体
底面には充電規格が表記されています
パカっと開けるとイヤホン登場、オーディオテクニカのアイコンが古代文字みたいでカッコいいですね
イヤホンを取り出したところ、イヤーチップが独特です。メーカーホームページによると2種類のシリコンを合わせた特殊なチップとのこと。低音が逃げないそうです。
ATH-CKS50TWの外観はAirPodsなどと比べるとややゴツゴツした印象を受けます。オーディオテクニカのロゴ自体が三角で角張っているのもありますが、大きく無骨です。
気になる側面の『三角』は、ボタンではなくアコースティックダクトという低音を強調するための構造。
実際の物理ボタンは上にあります。左右に1つずつ。
物理ボタンであることは私にとって重要なポイントです。というのも、タッチ式のワイヤレスイヤホンではマスクのつけ外しのときに指に反応して「再生/停止」を誤作動させてしまうことがあったからです。手が大きいのでよく当たってました😅
4種類のイヤーチップが付属、私は左右で耳の穴のサイズが違うので細かく入っているのが助かります。
フィット感はあるが「人を選ぶ」みたい。できれば試着を
実際に装着してみたところ男性の私には耳介内にピッタリと収まって良くフィットしました。少し動いても外れる気配なく、プロモで踊っているyurinasiaさんのような動きも(できませんが)大丈夫そうです。
ただ、身長150cm台のパートナーが着けたところ「大きくて違和感がある」とのことでした。もちろんイヤーチップは小さめに変えましたが、本体は他のイヤホンより大きめなのは否めません。なので耳が小さい方は、と言ってもわからないので出来ればどこかの家電量販店で試着してみたほうが良いと思います。
aptx Adaptiveでハイレゾ対応!弾む重低音が最高
最新コーデック aptx Adaptiveでハイレゾ音源に対応
このaptx Adaptiveは高音質なaptX HD、低遅延のaptX LL、マイク側規格のaptX Voiceなどの規格を統一した新しいコーデックです。使用状況によって、それぞれの音質や遅延性能をリアルタイムに可変(Adaptive)できるため可変型aptxと名付けられています。
音質面ではaptX HDの性能を引き継ぎ、48kHz/24bitのハイレゾ音源の再生が可能。ハイレゾ音源の音の細かさは聞き慣れると元に戻れないほどです。
Amazonミュージックは追加料金なしでハイレゾやDolbyAtmosが聴けるようになりましたね。ハイレゾも無料の時代です。
そもそも、ハイレゾでなくても十分な音質ではあります。高い音も苦手じゃなくてしっかりと広がり、昔ウォークマンでよく聴いていた曲(奥田民生)とか聴きかえして驚きました。
そう考えると、今のアーティストは音の魅力を観客に伝えやすいから恵まれているのかもしれませんね。低遅延モードもあるので音ゲーや遅延に敏感な方にもおすすめです。
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同価格帯では優秀なノイキャン性能
ATH-CKS50TWのノイキャン性能は『〇〇dB』というような明確な数値化はされていません。なのではっきりとは申し上げにくいのですが、以前にレビューしたrealmeのイヤホン(40db)と同等に感じます。
また、他にもさまざまな口コミを調査してみましたが「ノイキャンは強め」といった意見が多くありました。ATH-CKS50TWはもともと遮音性に優れているため、通常使用でも音が遮断されている印象があります。
周囲の音がスゥーーっと消えるのは何度やっても楽しいもんです。
2種類の外音取り込み『ヒアスルー』『クイックヒアスルー』
外部マイクで周囲の音を拾い、あえて耳へ伝える機能のこと。「アンビエントモード」「トークスルー」「集音モード」などメーカーによって呼称が変わります。近づく車の音や、人の話し声などが音楽とともに聞こえるので危険察知になります。
外出先で役立つ外音取り込み『ヒアスルー』
個人的 なATH-CKS50TWの隠れた魅力は外音取り込み”ヒアスルー”がとても自然な聞こえ方をすることです。私は散歩や外出時に最も使うのが外音取り込みモードなので、店頭試着で真っ先に試したところ「空間の中で音楽がなっている感覚」でした。これまでの外音取り込みはいかにもマイクで拡張した音だったのがATH-CKS50TWは理想的な外音取り込みの聞こえ方、その場で即決しました。
人と話すとき『クイックヒアスルー』
クイックヒアスルーは初期設定では右イヤホンのボタンを長押し(1秒)で起動し、音楽がほぼ消えて周囲の音のみが聞こえる状態に変わります。
ヒアスルーよりも外音がはっきり聞こえるため、レジで店員さんの声が聞きたいとき、急に人と話すときなどに活躍します。このクイックヒアスルーモードは時間経過で勝手に解除されることはなく、音量ボタン操作や再度右イヤホンボタンを長押しするまで継続します。
他の機種は時間が経つと話途中でも通常モードに戻ったりしたからストレスでした。さすが日本企業、使い勝手が良いです。
イヤホンだけで20時間!驚異的ロングバッテリー
単体で20時間再生とバッテリー持ちは桁違いに良いです。いまだ”バッテリー残量が少ない”という音声を聞いたことがありません。
各メーカーのハイエンドモデルと比較してもダントツ。
モデル名 | 最大連続再生時間 イヤホン単体/充電ケース込み |
ATH-CKS50TW オーディオテクニカ | 20時間/50時間 |
AirPods:Apple | 4.5時間/24時間 |
WF-1000XM4:SONY | 12時間/36時間 |
Soundcore Liberty Air 2 Pro Anker | 7時間/26時間 |
QuietComfort Earbuds BOSE | 6時間/18時間 |
私の場合は、通勤(1時間×2)作業中(3時間/日)Youtubeなど視聴(0〜2時間)でもイヤホン単体で済みますし、充電は週1で十分でした。
ワイヤレス充電には非対応
最近のハイエンドには必須になっているワイヤレス充電。ATH-CKS50TWは非搭載ですが、そもそもの充電頻度が少ないのでそう負担に感じることもないでしょう。逆に言えば、毎日テーブルでちょくちょく充電する必要のある機種が不便だと言えますね。
充電を忘れても約10分の充電で約90分間の連続再生が可能な急速充電対応です。
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オーディオテクニカ専用アプリ「Connect」でできること
Audio-Technica | Connect
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- 音量調整
- 曲の再生停止、送り戻し
- ノイキャンやヒアスルーなどのモード変更
- イコライザー(プリセット5つとカスタム調整)
- 接続機器の管理
- 物理ボタンの機能割り当て変更
- 左右音量調整
- 電子マニュアル閲覧
音楽のコントロールから細かいカスタマイズまで一括管理できます
メイン画面でできること
- 音量調整
- 曲送り
- モード確認
- バッテリー・接続状態の確認
最近のワイヤレスイヤホンはアプリでの機能拡張がかなり進化してますね。『モード切り替え』以外にも『イコライザー』や『接続機器の管理』などがとても便利です。
おわり|シリコンケースが欲しい!
ということで、ATH-CKS50TWの感想をまとめると
AirPodsなどと比較するとケースの大きさが少し気になります。
あと、よくあるカタビラ付きのシリコンケースが欲しいのですが見当たりません😢
あれがあるとカバンの外に付けたりして「ケースだけ無くした」ってなことになり難い(経験者)のでどうにか対策したいと思います。
噂通りの重低音に便利機能が詰まったコスパ機で間違いありませんでした
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