Ankerから発売されたLDAC(エルダック)対応ヘッドホン SoundCore Life Q35をレビューします。
前作Q30の発売から半年…さらに進化したLife Q35には以下の特徴があります
- LDAC(ワイヤレスハイレゾ)で超高音質
- ノイズキャンセル・外音取り込み機能が強化
- 2台同時接続、ノイズカット付き高性能マイク
- 専用アプリで音質カスタマイズ可能
- 他メーカなら3万円するスペックが1万円
ハイレゾ無料のAmazonMusicを使っている身として「買うしかない!」ということで、実際に購入してみました。
この投稿では
- Q35の機能とできること
- Q30や他のLife Qシリーズとの比較
- 最終的な使い心地について
詳細かつ簡潔にまとめていきます。
![](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/05/山頭火 プロフィール.jpg)
ハイレゾワイヤレスが1万円の時代が来ましたね。LDAC以外にも細かな進化点がありましたので紹介していきます♪
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SoundCore Life Q35レビュー|LDACと進化したANCでさらに高音質化
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名前や見かけはQ30と似ていますが、音質やつけ心地は全く別のヘッドホンとして考えていいほど改善されています
Q35の外観、イヤーカップのつけ心地は大幅に改善
![Soundcore Life Q35 開封](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/SoundCore-Life-Q35レビュー3-2-scaled.jpg)
![Soundcore Life Q35のハードケース](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/SoundCore-Life-Q35レビュー4-1-scaled.jpg)
![Soundcore Life Q35 のハードケースと開封](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/SoundCore-Life-Q35レビュー5-1-scaled.jpg)
- ハードケース
- 小袋
- マイク音量ボタン付きコード
- 飛行機用のアダプター
- 充電コード
- 取扱説明書
- クイックガイド
![Soundcore Life Q35 の同梱物 セット内容](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/SoundCore-Life-Q35 同梱物 セット内容-scaled.jpg)
今回のコードには音量ボタンとマイクが内蔵されています。これは有線接続時には電源が切れてマイク、音量ボタンがOFFになるので、その代わりです。Q30ではただのコードで有線使用時は不便でしたから、不満に答えたかたちでしょう。
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ぱっと見て何かわからなかったアダプターは飛行機の椅子でも使えるように同封されているようです。なんとまぁ親切なんだろうかと感心ですが、調べたら500円ぐらいなのでその分価格を安くしてほしい気もします😅
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ごらんのように、外観はQ30とほぼ同じです。ただ、Q35はANC用のマイクが5つに増えています。マイク穴のサイズも大きくなって、より周囲の音を集めやすい構造になっていますね。
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![LifeQ35のマイクが増えた!](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/Q30 と Q35の違い 集音マイクが増えたこと-edited-850x478.jpg)
ボタンの配置はシリーズ通して変わりません、買い替えても違和感なく使えます
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![](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/SoundCore-Life-Q35レビュー13-850x567.jpg)
右:音量.再生/停止ボタン/有線AUX
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Q30はプラスチック感が強く、皮脂や指紋が目立つ素材が不満でした。Q35のマッド加工は手触りもよく、高級感を感じさせます。
![](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/SoundCore-Life-Q35 イヤーパット-edited-scaled.jpg)
Q30のカップはフワフワで耳がつぶれることがありますが、Q35では耳の周りに空間が保たれます。
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「LDAC(エルダック)」に即ペアリング!ハイレゾワイヤレスは自由な高音質
![Life Q35 ワイヤレスハイレゾが1万円](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/08/SoundCore-Life-Q35-レビュー LDACとは.jpg)
Q35の魅力はなんといってもワイヤレス・ハイレゾです。従来の3倍の情報量を転送できる『LDAC』というSONYが開発したコーデック形式に対応しているため、細かな音まで忠実に再生できます。
スマートフォンにBluetooth接続してみました。
スマホはxiaomi RedmiNote10Proで、LDACコーデック対応とNFC搭載機です。Bluetooth画面から接続もできますが、NFCならLifeQ35の右側にコツンと当てるだけでペアリング画面が表示されます。
LifeQ35とRedmiNote10Pro NFC接続できます
接続後は自動で『 LDAC形式』に繋がりました。
![LDACで配信 xiaomi RedmiNote10Pro](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/SoundCore-Life-Q35の LDAC接続-850x567.jpg)
AmazonMusicのUltra HD音質(ハイレゾ)を再生してみます。
![](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/AmazonMusic-ハイレゾ-850x508.jpg)
ハイレゾと普通音源の違いは『細かな音が聞こえるか』という点です。
楽曲によってはボーカルのブレスやギターやベースの指使いまでしっかりと聞こえるので臨場感がグンと増します。
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今までは有線でハイレゾを聴いていたのですが、これで完全にコードから解放されました。
LDACではないSBCで接続し”ノイキャンなし”で再生するとQ30との違いはあまり分かりませんでした。iphoneなど、LDACに対応していない端末から再生する場合はQ30でも十分な音質です。
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Q30より精度↑Anker独自のウルトラノイズキャンセリング!
![Life Q35 ウルトラノイズキャンセリング](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/SoundCore-Life-Q35レビュー 4-edited-scaled.jpg)
Ankerによるとウルトラノイズキャンセリングは『イヤホン内外のマイクによるハイブリッド式のアクティブノイズキャンセリング (ANC) とSoundcoreアプリ制御で強化されたノイズキャンセリングの総称』です。
具体的には、本体にはQ30から強化された5つのマイクがあり、周囲の音を拾って打ち消しています。
また、アプリ操作でモードを「屋外」「屋内」「交通機関」と選択することで現場に最適なノイズキャンセリングを体感できます。この2つの掛け合わせが『ウルトラノイズキャンセリング』です。
実際にノイズキャンセリングを試してみると、エアコンや風の音など安定した音はよく消えて静寂を感じることができました。雑音が少ない分、音がクリアに聞こえるため小さな音量でも没入できます。
外したときは
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家の中ってこんなに雑音だらけだった?
ってなります。
何かがぶつかるなど、突発的な音に関してはノイズキャンセルが追いつきません。安定して鳴っている音はほぼ消えるといった感じで、過度な期待は禁物です。
SONYの「WH-CH710N」や3万円台の「WH-1000XM4」のようなノイキャン性能はありません。
周囲の音を強調する”外音取り込み”に対応
ノイズキャンセリングと逆の発想の”外音取り込み”は、ヘッドホンを着けたままでも外の音が聞こえる集音器のような機能です。外音取り込みなら、ヘッドホンをつけたままでも家族と話したり、テレビが気になればそのまま聞くこともできます。
![](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/Life-Q35-外音取り込み.jpeg)
切り替えは右のパットを1秒触れる、本体のNCボタンを押す、アプリ操作、など簡単にNC⇄外音取り込みを行き来できます。
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外出時にはとても役立ちます
SoundCoreアプリで音質と機能を調整可能
LifeQシリーズの音質はいわゆる”ドンシャリ系”で40mmドライバーの低音重視です。アプリではイコライザー機能をつかって音質を自分好みにアレンジできます。
![SoundCoreアプリ](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/SoundCore-Life-Q35とアプリ-850x567.jpg)
イコライザーはプリセットで22種類とお好みのカスタムも作成して保存できます。
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音質を調整できるのはいいですね
SoundCoreアプリでは他にも
- 睡眠モード
- システムアップデート などの操作ができます
睡眠モードは雨音や鳥の鳴き声など、自然の音を組み合わせてリラックスできる機能です。据え置きスピーカーで寝ながら流す用の機能だと思いますが、一応ヘッドホンでも楽しむことができます。
![SoundCoreアプリ 睡眠モードの画面](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/SoundCore-アプリ 睡眠モード-edited.jpg)
システムアップデートではQ30に”絶対音量”が追加されたように、新しい機能が追加されることがあります。アプリとは必ず連携させておきましょう。
高性能マイクは通話や会議にも活躍|脱着検知◎2台同時接続◎
![マルチデバイス 複数デバイス](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/マルチデバイス 複数デバイス-800x396.jpg)
Q30と同様に高性能なマイクを搭載し、通話中の雑音を除去するノイズリダクションもあって、かなりクリアな音声で会話ができます。ふつうに電話するよりもQ35をつけた方がよく聞こえます。
また、2台のデバイスに同時接続できるためPCとスマホに繋いでおけば作業音楽や電話をスムーズに行き来できるようになります。
Q35だけの機能として脱着検知の自動停止/再生開始が追加されています。筆者は映画を見ているときに『外すと止まって、着けると再開する』のがかなり便利です。音楽の場合はつけたまま移動しますが、映画は席を外すとき必ず止めるので…。
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イヤーカップ内に脱着検知用センサーを入れているそうなので、アップデートでQ30が対応することはないでしょう。
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Life Q35とSoundCore 歴代モデルとの違い
Ankerのワイヤレスヘッドホン「 SoundCore Life Qシリーズ」はこれまでにQ10/Q20/Q30/Q35が販売されています。
数字が大きくなるにつれて高機能となりますが、どれも40mmドライバーの良い音で価格以上の性能があり、常にヘッドホンの売れ筋ランキングに登場しています。
![]() Life Q10 | ![]() Life Q20 | ![]() Life Q30 | ![]() Life Q35 | |
価格(税込) | ¥3,999 | ¥5,990 | ¥8,990 | ¥10,990 |
対応コーデック | AAC SBC | AAC SBC | AAC SBC | LDAC AAC SBC |
ハイレゾ | 有線で可 | 有線で可 | 有線で可 | 無線(LDAC) 有線も可 |
最大 再生可能時間 | 60時間 (通常) | 40時間 (NC) 60時間 (通常) | 40時間 (NC) 60時間 (通常) | 38時間 (LDAC+NC使用時) 40時間 (NC使用時) 60時間 (通常再生時) |
USB端子 | Type-C | Micro USB | Type-C | Type-C |
アクティブ ノイズキャンセリング | × | ○ | ○ | ◎ ウルトラNC |
アプリ対応 | × | × | ○ | ○ |
NFCペアリング | × | × | ○ | ○ |
2台同時接続 | ○ | ○ | ○ | ○ |
詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
![](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/05/山頭火 プロフィール.jpg)
機能と価格で、使い方にあったモデルが必ず見つかるラインナップになっていますね♪
低遅延『aptX』には非対応 次のQ40の目玉機能か
Q35がサポートするLDAC/ACC/SBCよりも音の遅延が少ないaptX、音ゲーやFPSをやるなら必ず欲しいコーデックですが、SoundCoreではaptXに対応しているモデルはありません。今後のモデル(Q40?)はaptXに対応してゲームファンを喜ばせるのではないかと考えていますが、どうなるでしょう。
![](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/05/山頭火 プロフィール.jpg)
ぼちぼち対応モデルがきてほしいですね。価格を抑えて全部入りを実現して欲しい!
SoundCore Life Q35 レビュー まとめ
![](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/SoundCore-Life-Q35レビュー1-850x567.jpg)
summary of Life Q35
- LDAC(無線ハイレゾ)はさすがの音質
- マイクが強化されノイキャン性能は Q30〈 Q35
- 自動脱着検知などマイナーアップデートも◎
- ノイキャン、LDAC(エルダック)史上で最安
- LDACなしで使うなら3000円安いQ30でも○
レビューサイトでは3万円の機種と比べる口コミもありますが、そもそも、1万円と3万円越えのモデルを比較すること自体ナンセンスでしょう。違いがあるから値段も違うのです。Life Q35はそういった高級オーディオとは違ったレベルで評価する必要があります。
実際に、音質はふつう使いなら十分満足できるものです(筆者は満足)。
歴代のLife Qシリーズ同様にドンシャリ系(低音が強く響き、高音はやや尖っている印象)で、耳が震えるような迫力あるサウンドは、 商品レビューが高評価で埋まっていくのを見ても、同じく満足している人が多いからでしょう。
今回は、そこにLDACで無線ハイレゾ再生、アクティブノイズキャンセリングがしっかりと機能する、というだけでも1万円は安すぎます。(あまった予算はプロジェクターなど、ほかの楽しみにも回せます)
![](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/05/山頭火 プロフィール.jpg)
最新機能が堪能できるAnkerらしいハイコスパなヘッドホンでした♪
![](https://santouka.tokyo/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
![](https://santouka.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/Anker-Life-Q30-レビュー-ノイキャンはどう?音量が小さい?-300x208.jpg)