龍涎香(りゅうぜんこう)の特徴は?どんな匂い?日本での発見情報・見分け方を紹介

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雑記

龍涎香(りゅうぜんこう)』はマッコウクジラの腸内で生成される幻の石

龍涎香 香り 値段

独特な匂いがするため古くから香水やお香の原料として利用されています

非常に珍しく1グラムの価値はなんと2000円以上

海外では『100キロ超え3億円相当の龍涎香が見つかった』というニュースもありますが、見つけるにはまず龍涎香について知っていることが大前提です

今回は、一攫千金も夢じゃない龍涎香の特徴を解説していきます。

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龍涎香とは?どんな特徴があるのか

龍涎香

龍涎香(りゅうぜんこう)洋名:アンバーグリスとは


龍涎香はマッコウクジラが主食であるイカやタコなどの消化できない部分を腸内の分泌物で固め排出したもの。大きさは数グラムから5キログラムまで様々で、水に浮くため海を漂って海岸に漂着していることがある。

世界中の海岸で発見され、骨董品や香料として高値で取引されています

龍涎香を生成するマッコウクジラ

マッコウクジラがどのように龍涎香を排出しているのかははっきり分かっていないそうです。昔は「口から出している」と思われていましたが現在では「肛門から排出」が有力とのこと。龍糞とも表現されますが、厳密には糞ではなく結石のようなものです。

龍涎香の見分け方

龍涎香の見分けかた
軽石のような軽さ

✔︎ 龍涎香の特徴・見分け方

  1. 軽い
    石のような見かけに反し、軽く持ち上げることができる。水よりも軽いので海面を漂い、その間に成熟される。
  2. 匂いがある
    マッコウクジラの語源にもなっている『抹香』によく似た香りがする
  3. 熱すると溶ける
    針を火で炙り刺すと粘りのある液体に変化し香りがする

この自然界にはない特徴から、中国で龍の涎(よだれ)が固まったものという意味で龍涎香と名付けられました。

特に「3:熱すると溶ける」は普通の石ではあり得ないことなのですぐに見分けることができそう、だと思いますが、実は海岸にはこの特徴によく似た物質がよく落ちています。

期待してガッカリしないためにも、オイルボールについては必ず知っておきましょう。

ニセ龍(竜)涎香ことオイルボールとは?

オイルボールとは、石油でできた、いわゆるプラスチックの塊です。車や船の破片など大きなプラスチック部品が長いあいだ海を漂うと石のような見た目になります。

↓オイルボールの現物です

オイルボール 偽物の龍(竜)涎香の現物
実際に筆者が海岸でひろったオイルボール

このオイルボールには①見た目より軽く、水に浮く②熱すると溶ける。といった龍涎香に似た特徴があり、よく間違って鑑定に出されていますが、まったく価値はありません。

オイルボールの特徴は

  • 熱すると溶けるがすぐに固まる(本物はタール状で冷えても粘りがある)
  • 熱したときにプラスチックが焦げた臭いがする
オイルボールの特徴
オイルボールを熱したところ、すぐに固まります

冷静になれば「身近なプラスチックと同じ」なのですぐに分かります。

龍涎香の外見はさまざま

龍涎香 種類
龍涎香の種類

元となったマッコウクジラの食べ物や、排出されたにどれくらい漂流したかなどで特徴は変化します。色は黒・黄色・白・緑などがあり、一番良い香りがする白・黄色が最も高価に取引されます。

長く漂流し酸化するにつれて丸みを帯びて白色が強くなります。発見されるものは形も丸々したものや、ゴツゴツしたものまで様々です。

龍涎香はどんな匂い?

龍涎香は抹香のにおい
抹香

龍涎香の香りはお葬式などで使われる『抹香』によく似ていると言われています(そもそも、香りが似ているのでマッコウクジラだそうです)。

その芳醇で上品な香りは人をリラックスさせる効果があり、そのため現在でもお香や香水として高い人気があります。

龍涎香の香りが楽しめる香水・美容品

✔︎ 龍涎香の匂いを楽しめる商品も多数あります

✔︎ 洋名はアンバーグリス、”アンバー系香水”とは龍涎香の香りを指します

龍涎香を使った香水・フレグランス

龍涎香発見のニュース・エピソード、

日本国内で龍涎香が発見された場所

古物商の記録によると
日本で龍涎香が見つかったのは以下の場所

  • 平戸
  • 土佐
  • 三輪崎
  • 熊野
  • 屋久島
  • 沖縄

しかし、それぞれの場所での具体的な記録はありません。
おそらく海外で発見される物よりも小規模なものなので大きなニュースにはならなかったのでしょう。

とはいえ、同じ海洋国家であるイギリスでは大きな龍涎香が何度も見つかっていますし、日本海周辺にもマッコウクジラは生息しているので漂着しないはずはありません。

日本 沖縄県名護市

沖縄では1899年8月に沖縄県名護市の東江海岸に「龍糞(りゅうふん)」が打ち上がったとの記録があり、当時の人々が拾った様子も報じられています。

江戸時代、琉球王国は国をあげて希少価値の高い龍涎香探しをしていました。
海外との貿易では大きな利益になっていたようです。

日本 沖縄の匿名投稿

Yahoo!知恵袋には以下のような投稿がありました。

沖縄の海で竜涎香らしい物をひろいました。 重さは760グラム。 鑑定や買取をしているところをご存知でしたら教えて下さい。 よろしくお願いします。

Yahoo!知恵袋

760gなのでこれだけで約150万円、、。まさに龍涎香ドリームです。

海で竜涎香ぽいものを拾ったんですけど まさかと思いホットワイヤーをして見ると 表面が溶けてロウソクのような甘い匂いがしました 大きさは10円玉位で全体が白く酸化がかなり進んでいるものです。 どのくらいの価値がありますか

Yahoo!知恵袋

※ホットワイヤーは熱した針を刺して龍涎香かどうか確かめる方法

このように、記事に残っていないだけで民間レベルでの発見は日本でもあるようです。

✔︎ タイ 史上最大の龍涎香 3億円相当

続いて海外のニュースから、流石に大きさが桁違いです↓

タイ南部のナコーンシータンマラート県の海岸で先月23日、ナリス・サワナサンさん(Naris Suwannasang、60)が黄色味を帯びた石の塊のようなものを発見した。
ナリスさんはそれがマッコウクジラの腸内で生成される結石「龍涎香」に似ていることに気付き、従兄たちを呼び出すとトラックに積み込んだ。
ナリスさんは「塊は複数あって、100キロもあったんだ。自宅に運んだ後、龍涎香であるかどうかを確かめるためにライターの火を近づけてみたんだよ。すると塊の表面が溶け出して、なんとも言えない香りを放ったんだ」と当時を振り返る。

ニコニコニュースより引用

この100キロの龍涎香は3億円の価値とされています。史上最高額の龍涎香ドリームとなりそうです。

✔︎ イギリス

龍涎香を見つけたイギリスの少年

 イギリスの少年チャーリー・ネイスミス(Charlie Naysmith)君も発見の幸運に恵まれた1人だ。南西部ドーセット州の海岸を父親と散歩していたネイスミス君(8歳)は、風変わりな石にふと目が留まった。早速自宅に持ち帰りインターネットで調べてみると、貴重な龍涎香とわかったという。重さは600グラムで、4万ポンド(約500万円)ほどの値が付くと見られている。

ナショナルジオグラフィックより引用

子どもが拾ってくるものも馬鹿にできませんね。。。

✔︎ イギリス

龍涎香 イギリス

ゲイリー・ウィリアム氏とアンジェラ・ウィリアム氏はイギリス北西部に位置するランカシャー州のミドルトン海岸を散歩している時に、腐った魚のような強烈なにおいをかぎ、石のような見た目の奇妙な物体を見つけたとのこと。2人は香水の原料であり、非常に高価なマッコウクジラの排泄物「龍涎香」についての話を読んだことがあったため、この巨大な塊を新聞紙で包んで家に持ち帰りました。
ウィリアム夫妻が持ち帰った塊を量りで調べたところ、重さは1.57kg。2013年にもランカシャー州で2.7kgの龍涎香が見つかっており、その時の価格は12万ポンド(約1900万円)にも上ったとのこと。
夫婦はバイヤーと価格を交渉中で、「もしこの龍涎香が価値のあるものだったら、長年夢見てきたトレーラーハウスを買いたい」と語っています。

gigazinより引用

龍涎香を拾えば一気に夢が叶いますね。羨ましい限りです。

✔︎ スンバ

30kgなら2000万円ほどでしょうか、すごいです。

以上のように、大きな龍涎香が発見されたのは海外が圧倒的に多い状況です。
日本にも同じ海があり、なぜそんなに違いがあるのか?それは、海外に比べて日本は龍涎香の存在を知っている人が圧倒的に少ないからだと考えられています。

漂着した龍涎香はしばらくすると砂に埋まって見えなくなります。姿が見える短時間のうちに発見できるかが大事なのです。龍涎香の存在や見分け方を知らなければどうしようもない。

知らない人にとっては「ただの臭い石」ですからね。

また、変わったものには触らないという国民性もあるように思います。

龍涎香を発見するひとは
  • 頻繁に海岸に行く
  • 龍涎香の存在を知っている
  • 好奇心旺盛

という特徴があるようです。
『運』の要素が圧倒的に強いのは間違いありませんが…。

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