XGIMI HORIZON S Pro レビュー!Dolby Vision対応4Kプロジェクター

XGIMIの最新4KプロジェクターHORIZON S Pro (ホライゾン エス プロ)をレビューします

今回紹介するHORIZON S Proと、同時に発売されたハイエンド機”HORIZON S Max”との違いは「明るさ」「ストレージ量」と「IMAX Enhanced非対応なこと」のみ。

S Proは価格は控えめでも、Dolby Visionに対応しているので映像は美しさが一段とアップ!最高峰のコントラスト比やXGIMI独自の自動調整技術を搭載しているので、多くの方にとってコスパが良く、ちょうど良いオールインワン・ホームプロジェクターに仕上がっています。

HORIZON S Proで映した4Kのひまわり
こんなに高画質!!
山頭火

HORIZON S Proの1800ISOルーメンは実際には十分な明るさですし、ハイエンドモデルのHORIZON S Maxよりもコスパ良く、最先端の映像美を堪能できるのでとてもおすすめ、機能を紹介していきます!

HORIZON S Pro
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • より色彩豊かなDolby Vision・4Kの映像美
  • 置く場所に困らない!自動の画面調整機能
  • よりスピードアップした画面調整機能でストレスなく視聴開始
  • 天井までクルッと回るスタンド一体型
  • 20ms以下の低遅延でゲームも快適!
  • 音声DTS Virtual:X対応でリアルな音響!
デメリット
  • Netflixが公式認証ではない(使える方法はあります)
タップできるもくじ

HORIZON S Proのスペック|HORIZON S Maxとの違い

HORIZON S Pro
デザイン
特徴ハイライト4K解像度にDolby Vision認定
回転可能なスタンド一体
明るさ1800ISOルーメン
ゲームモード:≤ 20ミリ秒の低遅延
コントラスト 1,000,000:1
価格¥249,800(税込)
サイズ高さ234 x 幅273 x 奥行174mm
重さ約 4.75kg
明るさ1800 ISOルーメン
光源はLED+レーザーのハイブリッド
投影解像度4K
3840 x 2160 ピクセル
画面サイズ40~200インチ
アスペクト比16:9
4:3
コントラスト比ダイナミック1000000:1
スローレシオ1.2:1
画面調整機能ISA 5.0 中断なしの自動台形補正 スクリーン自動判定
投影方法置き設置・正面投影 天吊り・背面投影 天吊り・背景投影
スピーカーHarman/Kardon製 12W×2基
対応音声形式DTS-Virtual: X /DTS-HD/ドルビーオーディオ
ドルビーデジタル(DD)/ドルビーデジタルプラス(DD+)
内蔵OSAndroid TV™ 11.0
対応形式HDR10、HLG、Dolby Vision
低遅延ゲームモード ≤ 20ミリ秒 (自動台形補正オフ)
リモコンBluetooth
ランプ寿命20000時間
=119週 0日と8時間
HORIZON S Proのスペック

同時発売のハイエンド機 HORIZON S Maxとの違いについて

HORIZON S MaxとHORIZON S Proの違い(削減ポイント)
  • ストレージが64GB→32GB
  • 明るさ3100ISOルーメン→1800GB
  • IMAX Enhancedに非対応

HORIZON S Proは、同時に発売されたHORIZON S Max(販売価格約33万)の廉価版モデルと言えますが、ストレージが64GB→32GBに減って、明るさが3100ISOルーメン→1800ISOルーメンに抑えられていること、IMAX Enhancedに非対応であることを除けば、光源システムは最新の『デュアルライト2.0テクノロジー(LED+レーザーの混合技術)』ですし、色彩は『Dolby Vision』で映像美は肉眼にかなり近づいた最高レベル自動調整技術や”黒がしっかりと黒い”コントラスト比、低遅延2種類のゲームモードや迫力の音響など、多くの人にとってHORIZON S Proが最適解になりそうな完成度に仕上がっています。

山頭火

映像美はHORIZON S Proでも素晴らしいのですが、ストレージの違い(32GB)が使い勝手にどう影響するかは気になるので検証してみます。

XGIMI HORIZON S Pro 実機レビュー|映像美・自動調整・サウンド効果・ゲームモードについて

XGIMIから届いたレビュー機のHORIZON S Proを開封、セットアップしていきます

上下左右にスムーズなスタンド一体型本体と、使いやすいBluetoothリモコン

同梱物は、本体・電源アダプターとBluetoothリモコン(単4電池付属)、ほぼ不要ですが取扱説明書

HORIZON S Pro

同時に発売されたハイエンド機のHORIZON S Maxとサイズや機能的な違いはありません。強いて言えば電源アダプターが出力に合わせてコンパクトになっています。

ハイエンドモデルのHORIZON S Max
本体外観はHORIZON S Proと同一ですがアダプターが大きい

スタンドの底面は円形の回転式になっています。三脚やマウントを装着するための「1/4インチネジ穴」もあり、天井吊りでも使いやすい。

HORIZON S Proの底面、各種認証のなかにDolby Visionも入ってます

前面には音響の老舗ブランドHarman/Kardonのスピーカーとレンズが収納。電源がOFFの間はカバーが上がっていてレンズは保護されています。電源は後方のスタンド部分に接続しますが、本体と一緒に回転するため約5センチほどは空間が必要です。

背面の端子は、HDMI (eARC) x 1 USB x 2

こちらはハイエンド機HORIZON S Maxです。電源のON/OFFでカバーが自動で開閉します。

劇場の弾幕が上がるようなワクワク感
HORIZON S Proも同じ動きです

セットアップ|AndroidTVなのでGoogleアカウントで簡単設定

OS:AndroidTVを搭載しているので以下のメリットがあります

  • スマホのGoogleアプリを経由してセットアップが簡単
    スマホで使っているGoogleアカウントやWi-Fiの設定を同期できます
  • Googleストアからアプリのダウンロードが可能
    スマホ感覚でアプリを入れ替えながら使いやすいホームを構築できます
  • アプリ・サービスを横断してコンテンツ検索(音声も可)
    タイトルを入力すれば、プライムビデオやディズニープラスなど多種の配信サービスから一括で探し出してくれます
  • キャスト機能が使える
    スマホで選んだコンテンツの再生をHORIZON S Proに命令し、スマホ操作で検索・再生ができます

気になっていた「利用可能なストレージ容量」についてですが、おすすめアプリを全てダウンロードした状態でも、22GBの空き容量がありました。Amazonプライムビデオやディズニープラスなどの主要な動画配信アプリもインストール済みです。基本的にWi-Fi環境で使用するホームプロジェクターなので、スマホやポータブルプロジェクターのように作品をダウンロードする必要もないのでストレージは余裕です。

主要な動画サービスをダウンロードしたら、私はキャスト機能でスマホやタブレットからHORIZON S Proを操作しています。AndroidTV自体も検索はしやすいのですが、普段使っているスマホ・タブレットのアプリ画面から再生指示が行えるので便利です。

どこでも設置|自動の画面調整ISA5.0と一体型スタンドでセッティングが簡単

スタンド一体型の本体は設置がしやすいのがメリット。部屋の隅からでもクルッと回して使えるし、しっかり上向きにできるので天井投影もできて寝動画がはかどります。動かしやすい本体を支えるのがソフト面での自動調整機能ISA(Intelligent Screen Adaptation))です。

天井投影では”真上よりさらに後ろ”まで回ります

XGIMIのプロジェクターはセッティングのしやすさが他メーカーと比べて際立っていて数年分進んでいると評価されています。この動画でも納得の早さです。

本体を動かし終わるときには補正も終わる神スピード

XGIMIの独自技術”自動調整機能はISA(Intelligent Screen Adaptation”はかなり先進的で、他社プロジェクターを2年近くリードしています。

スクロールできます
中断なしの自動台形補正
中断なしのオートフォーカス
障害物自動回避機能
スクリーンへの自動アジャスト
壁色適応機能
目の保護
ビッグスクリーンモード

中断なしの台形補正を有効にするには「障害物の自動回避」「スクリーンへの自動アジャスト」をOFFにする必要があります(初期設定ではOFF)。この2つの機能を使う場合は一度キーストーン画面が表示され8秒ていどの時間がかかります。

山頭火

使用環境にもよりますが、投影に邪魔な障害物がない場合はOFFにしていた方がスムーズに映像を楽しめます。

ブログを書きながら、壁に雰囲気でBGM系動画を投影しています。こんな時は障害物回避機能がクーラーなどの障害物を避けて適当に合わせてくれるので便利です。

サウンドも良いからBGM動画を流すと雰囲気が良くなりますね
写真の動画はhttps://youtu.be/W13Ydr_AcjI?si=_o0Gwb1Z0_SNb2uV 眼福・耳福で気に入ってます

明るすぎ注意!輝度の自動調整はONがおすすめ

ISA5.0には含まれていませんが、画面の明るさを自動調節する機能もかなり有効です。130インチぐらいが限界の私の狭い寝室では、昨今のプロジェクターは明るすぎることもあり、体感では暗室にしているときは1000ISOルーメンていどで十分に色鮮やかな投影ができます(450ISOルーメンのMoGo 3 Proでも暗室ならちょうど良い明るさでした。)逆に明るすぎると部屋周囲にも光が拡散して映画館っぽさが損なわれます。

輝度明るさレベルは「設定→ピクチャー設定→輝度」で確認することができます(自動調整のON/OFFも可)。部屋の照明変化でテストしたところシーリングライトの明るさ全開でHORIZON S Proの輝度がMax10、照明を弱めると輝度が3、暗室では輝度が1に自動調整されました。変化は俊敏ではなく緩やかに行われるためコンテンツに影響はありません。

Dolby Visionのコントラストと4K解像度で映像は一段と美しくなった

壁紙アプリ XGIMI Wallに収録されている「睡蓮」

Dolby Visionは明暗の差をHDR10の4倍細かい4096段階で表現出来るため、HDR10よりもさらに滑らかな色の階調を表現可能になっています。さらに、HORIZON Sシリーズではコントラスト比がダイナミック1000000:1に強化されているため、暗さの表現はこれまでよりもかなり繊細です。

山頭火

Dolby Visionの明暗差は現在の映像技術の中で”最も肉眼に近づいた色彩”と言われています。

Dolby Visionはまだコンテンツが限られていますが、HORIZON S Pro自体がもつ”ダイナミックコントラスト1000000:1”だけでも十分な美しさが実現できています。

こちらは同じコントラスト比のハイエンドモデルHORIZON S Maxでの映像です。黒い部分がしっかりと黒くて、プロジェクターで映しているのが分からないくらいでした。

以下、Youtube(Dolby Visionではない)の一場面ですが、プロジェクターにおける4K画質での濃淡の表現力は限界突破したのではないかと思うレベル。これでもカメラでは上手く撮れていないので、実際の迫力はもっとすごいです。

プロジェクターの設置位置とスクリーンサイズの確認に、XGIMIが公式サイトに用意しているツールをご利用ください↓自動計算で自室での投影条件がわかります

XGIMI:https://jp.xgimi.com/pages/projector-calculator
部屋のサイズ、プロジェクターを置く位置からスクリーンサイズを計算
逆に、必要なスクリーンサイズから設置位置を求めることも可能
ツール使用中の画面
XGIMI:https://jp.xgimi.com/pages/projector-calculator
部屋のサイズ、プロジェクターを置く位置からスクリーンサイズを計算
逆に、必要なスクリーンサイズから設置位置を求めることも可能

ゲームモードは2種類!アクションゲームもストレスなくプレイ可能

PS5と接続

HORIZON Sシリーズでは低レイテンシ(低遅延)のゲームモードが2種類 搭載されています。

  • 低レイテンシ:遅延レベルは非公表、HDMI接続したゲーム機からの信号で自動で切り替え可能
  • 超低レイテンシ遅延レベルは20ミリ秒以下、ただし台形補正が使えないため正面投影になります(切り替えは手動のみ)

カタログ上の「最低20ミリ秒以下」は超低レイテンシモードの方ですね

ゲーム機(PS5)起動でゲームモードに切り替わります

台形補正を取るか、遅延速度を取るか、これはゲームの種類によって変わりますね。一部の反射速度が求められるようなゲームを除き、大半のゲームは低レイテンシモードでも不自由なさそうです。

映像は4K(3840×2160)-60Hzで入力されていました。接続時に表示される2160P60Hzと同義です

こちらはHORIZON S Maxでのプレイ画像になりますが、ゲームモードは同じです(ゲームに関しては最高輝度3100or1800ISOルーメンの違いのみ)

スクロールできます
PS5:fallout
PS5:スパイダーマン2
PS5:FC23 サッカー
PS5:ドラゴンボール ファイターズ
山頭火

130インチ大画面でのゲーム体験は没入感が高く、リビングの60インチのTVじゃ満足出来なくなりそう😅

ゲーミングプロジェクターのような専門機の仕様と比べると”リフレッシュレート非公開”だったり、遅延速度はまだまだ上があるのですが、私のようなライトなゲーマーには十分な性能だと感じました。

Harman/KardonスピーカーのDolby Digital・Dts virtualXで映画館のような音響効果が実現可能

XGIMI製プロジェクターでは、老舗オーディオメーカーHarman/Kardonのスピーカーで繊細な音を堪能できます。HORIZON Sシリーズでは迫力のある12W×2基を搭載し、サウンド効果は「Harman/Kardonオリジナル」と「DTS Virtual:X」から選べるようになっています。

初期は「Harman/Kardonオリジナル」となっていますが、双方聴き比べしてみたところ、私は「DTS Virtual:X」の方が音の立体感を感じました。よく一台でこんな音響になるな、と感心するレベルです。

また、HDMIやBluetoothで外部接続すれば、サウンドバーなど他のオーディオシステムへ出力することができます。

山頭火

轟音映画の「インターステラー」を視聴してみて、オーディオ専門機かと思うような空気の振動を感じることができました。

不便なのはNetflixへの対応|アプリ経由のダウンロードやドングル使用で解決?

HORIZON SシリーズはNetflixに公式対応していません。
Netflixを見るためには

  • 特殊なアプリ経由でNetflixアプリをインストールする
    Desktop Launcher(もしくはDesktop Manager)からNetflixアプリをダウンロードする
  • 別の再生用デバイスから入力を受ける
    HDMIにNetflixに対応しているFire TV StickやAppleTVなどを接続する

このどちらかしかありません。おすすめは❷「別デバイスから入力を受ける」です。

❶の方法ではDesktop launcherというアプリからNetflixアプリをダウンロードできますが、なぜか操作がカーソル制になっているため直感的な操作には難があり、今はあまりおすすめできません(前は操作性に問題ありませんでした)。

❷の方法は単純に別のNetflix再生可能なデバイスからHDMI入力するというもの。私の場合はゲーム機(PS5)を常時接続しているのでPS5上のNetflixアプリで再生しています。ただ、PS5はDolby Vision等に対応していないため、HORIZON S Proの能力を完全に活かしきれていません。せっかくなら、Fire TV stick 4K MaxAppleTV 4Kなど、Dolby Visionなど新しい形式に対応したデバイスがおすすめです。

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XGIMIのプロジェクターの中でもNetflix対応機種は複数あります(MoGo 3 ProやリニューアルされたHalo+など)。人気のあるNetflixなので、HORIZON Sシリーズも対応していると良かったのにと思いました。

HORIZON S Proの総合評価

と言うことで、XGIMI HORIZON S Proを使ってみた総合的な感想ですが「かなりコスパがいい」と感じました。

同時に発売されたハイエンド機のHORIZON S Maxとは、”IMAX Enhancedに非対応なこと”や”明るさ”や”ストレージ容量”で差がありますが、20万円台で購入できる4Kプロジェクターとして、ここまで映像や音響が良く、かつ自動調整機能でめっちゃ使いやすい製品は見当たらないのです。

自動調整はXGIMIのお家芸とも言える機能。日常使いで一番大事なのは視聴を快適にする使い勝手です。

XGIMIプロジェクターの中で4K+最新の映像・音響システムに対応しているHORIZON S Proはまさに本命です。

HORIZON S Pro
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • より色彩豊かなDolby Vision・4Kの映像美
  • 置く場所に困らない!自動の画面調整機能
  • よりスピードアップした画面調整機能でストレスなく視聴開始
  • 天井までクルッと回るスタンド一体型
  • 20ms以下の低遅延でゲームも快適!
  • 音声DTS Virtual:X対応でリアルな音響!
デメリット
  • Netflixが公式認証ではない(使える方法はあります)

プロジェクターならやっぱりXGIMIが最強だと考える

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